こんばんは。
梅雨が明けて
降り注ぐ太陽の光は
果てしなく白く
透明の先に
何かが見えそうな気持ちにさえなる
今日はプランドールヨガ
少し早めに着いたので
プラリと近くを散歩する
なんだか懐かしい
この感じ
石畳に川
サギがいて
緑が青々と降り注ぐ
日は傾きかけていて
そのせいか
もしくは流行りのあいつのせいか
人はまばら
時間をつぶす散歩というのはいい
一歩一歩噛み締めながら
歩を進めて
それが今まで気付かなかった景色まで
発見してしまうんだから
贅沢な時間だと思う
足が一歩進むたびに
見るセカイが変化する
目の前を歩く人が
急に角を曲がっていなくなったり
顔を寄せ合って話をしたり
風が吹き緑が揺れたり
その度に空気は変化して
そのうえを揺蕩いながら
あたしはフワリと広がるワンピースで風を受ける
綺麗な葉っぱを見つけて
ふと見上げたら
それよりも美しい空が
私を待ち受けていた
空は日中を彷彿とさせながら
見えない夕陽が雲を赤く染める
思わず息を呑み
道端で佇んだ
こんなに素敵な空だというのに
なんでみんなは
空を見上げないのだろう
カメラは嘘つきで
目に映るそれを
そのまま写してはくれないもんだから
諦めて私はまた空を見上げるんだ
レッスンは素晴らしく
街中にあるスタジオは
そこだけ異空間で
あたしは大好きだ
こうやって
誰かに会って
時間を共有する幸せを噛みしめる
レッスンが終わって外に出る
また来た道を歩いて
バス停の椅子に腰掛ける
心地よい風が吹いて
この間まで水をたっぷりと含んだ風とは
全然違って
心地よく顔を撫でてくれる
通りゆく車をぼんやり眺めてたら
突然目の前が煙に包まれた
犯人は向かいの料理屋さん
しばらくして
炭焼きの匂いが
私のセカイを支配する
お腹は空かずに
ワクワクする心が現れて
今から友達と食事にでも行くような
そんな気持ちにもなった
匂いを司る神経は
一瞬だけ記憶の神経と交差するんだっけ
日が沈み
まだ浅い夜が来て
心地よくさせる風と
あの頃みんなで囲んだ食事の匂い
今はグッと堪えて
猫が待つ家へと帰る
夜はまた静かに
誰にも気付かれないように
深く沈み込む
そんなミナエルヨガでした。
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